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ピカレスクセブン(感想)

1月6日から上演していた少年社中20周年記念第一弾 少年社中×東映 舞台プロジェクト「ピカレスクセブン」を観ました。

 

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2018年観劇初め!少年社中のパワフルで華やかな世界観が好きだし、ビジュアルが公開されたときからとても楽しみにしていた作品だったのですが、もうそんな期待を上回って、とにかく熱量がすごくて、劇場で観劇するたびに感無量というか、そんな作品でした。

以下、超個人的でポエミーな感想文です。個人的な感想なので支離滅裂だったり、観てないと分からなかったり、あらすじを書かないから全然親切ではないし、人に読ませるための感想ではありません…すみません…

※先日、大楽を迎えたので普通に内容や劇中の台詞*1などについても書いています。

 

まず初日、感動したのがステージセットの美しさとSE*2格好よさ…!音楽は作品全体をとおしてカッコイイんですが、冒頭のSEは「ああ、はじまるな~!」ってドキドキが胸に込みあげてくる感じ。内容については、もう何から書いていいかって感じで・・・たらたらと書いてもあれなので、大サビから入ります。

 

「馬鹿野郎!俺は生きる。おまえなんかに殺されてたまるか。生きる。生きる。生きる。生き抜いてやる。最後の最後まで、あがいてやる。俺を笑え。」

「笑わない。僕は君のために泣く。君に憧れて、君においつけないから泣く。」

「ふざけるな!俺を蔑め!俺を笑え!お前なんか死んでしまえと。」

「だったら言ってやる。生きろ!僕の中で。「俺」の中でずっと生き続けろ!」

 

 

しゅ~とくん演じるイエミツと、すずきしょご演じるマクベスの終盤の掛け合いなんですが、もう本当にここ私的大サビです。「笑わない。僕は君のために泣く。君に憧れて、君においつけないから泣く。」これすごくないですか?これを書けることが単純にすごい。説明すると長くなるので、2人の関係性については上に貼った公式サイトのあらすじを読んでなんとな~く理解してください…2人にはそれぞれ自分の罪があって、許されたくて、人のために生きたくて、自分を貫きたくて、目がくらむくらいに生きることに必死なんですよね。そんな2人が闘うなかでの台詞なんですが、対となる(ように描かれているけど、本質的には同じ方向を見てるようにも思える)相手とこの掛け合いっていうところに私は衝撃をうけたし、とにかく心を揺さぶられました。

 

この2人が闘う最後のシーンは、全部の台詞がすばらしくて、そして2人のお芝居も本当に本当に最高でした。他にもイエミツの「僕は君の思いのすべてを受け止める。僕は君になる。君は僕だ!」とか「僕は絶対に諦めない。みんなを幸せにする。どんなに傷ついたって。どんなにぼろぼろになっても。白いまま。黒くなってやる。」とか、マクベス「だったら、俺を殺してみろ!だが、俺は死なない。お前になんて殺されない。ずっとずっとずっとずっとずっと生きてやる。俺は変わらない。かわれない。これが俺だ!」とか、大好きな台詞が沢山あります。この最後のシーンでは、雪(紙吹雪)がはらはらと降っているんですが、2人が激しく剣を交えるところで積もった紙吹雪がふわっと舞うんですよ。それが本当にきれいで。吹っ飛ばされたイエミツが、紙吹雪にまみれて立ち上がるシーンは美しすぎて、息をのみました。

 

とにかく派手でパワフルな印象の舞台なのですが、連日観劇するうちにこの舞台の繊細な部分にも気づけた気がして。例えばそれは冷酷に見えたマクベスの脆さや「生」に対する泥臭さ、反対に公明正大に見えたイエミツの狡さとか。大きな動きで魅せる殺陣と反対に、作りこまれたきらびやかで繊細な衣装とか。常に新しい発見や感動がありました。

 

あ、あとこれは完全に余談ですが、マクベスが舞台上で動くたびにすごく良い匂いがして、すずきしょご~~~…ってなりました。だいたいいつも1列目~5列目あたりに座っていたのですが、5列目までは余裕で良い匂いを感じられた。4DXだ…

  

この作品にはマクベスやリチャード三世が登場してくるので、ストーリー自体にもにシェイクスピアらしい要素がけっこう感じられました。(「父親殺し」「白と黒」など・・・)劇中にもマクベス「俺の人生を悲劇と呼ぶな!俺の物語を悲劇と呼ぶな!」という台詞があって、シェイクスピア四大悲劇の一つである「マクベス」に対してのメッセージかな~とか、そういうところがちょいちょいあって面白かったです。などと書いていながら、私は戯曲を読むのが大の苦手で、「桜の園」とか3ページでリタイアした過去があるので、きちんと知識をもった方が観ればもっともっと深い考察をされることでしょう。

 

役者さんたちの演劇に対する情熱とか愛で満たされた舞台だったと思います。すずきしょごが何度も「生で観て欲しい」と言っていて、舞台はなんでもそうだけど、ピカレスクセブンは今、生きているうちに「生」で観ることができて良かったなと心から思えた舞台でした。舞台はやっぱり生でみるためのものだよなあ…と改めて実感。舞台ってすげ~~!

 

最後にイエミツが「これはハッピーエンドじゃない。物語の始まりだ。」と言い、「僕もがんばる。だから。みんな、がんばれええええええ!」で終わるんですが、明るいわけでも、暗いわけでもなく、台詞のわりに淡々とした印象を受けました。生きていくって大なり小なり、何かを成そうとしたら「がんばって」いくしかなくて、涙と汗を流しながら、それでもどこか自分のいきたいところを目指すしかないのだなあ…と。そう思いました。

 

なんだか全然まとまらず、乱文もいいとこって感じですが、ピカレスクセブンすばらしかったです!少年社中さん、20周年おめでとうございます。間違いなく、今回のしゅ~とくんとすずきしょうごは演劇の神様に愛されてた。(もちろん出演者のみなさまも!)本当にすごいことです。すべての才能に感動。ありがとうございました!

 

先日、ご縁あってGANTZ:Lも観たよ~。クジ砂の感想も書きたいし、GANTZも色んな意味で驚いた舞台だったので、書けたら記事にしたいです…。

 

*1:すべて台本から引用しています。

*2:ここで言うSEはバンドとかのライブで登場前にかかるアレのイメージです。